人を増やさず、作業を減らす

なぜ人員が不足するのか

給食厨房での人員不足の原因

スタッフが一人退職した途端、たちまち人員不足・・・という現場は珍しくないありません。それどころか、むしろ普通です。
次のようなことを原因として考えていませんか?

  • 思うような人材が集まらない
  • 採用してもすぐに辞めてしまう
  • 募集しても応募が少ない

これらは「原因」ではなく、実は全く別の要因が招いた「結果」です。

見つめ直すべきは「作業の量と内容」。人員数に見合った作業量でしょうか?
人員数は最終的には従業員の行動で決まりますので完全にコントロールすることが困難な事柄です。しかし、業務量は自社で完全にコントロールが可能です。自分でコントロールできることに注力する方が、早く結果が出て合理的に決まっています。

人員不足の根本的な原因は「人がいないから」ではなく「仕事が多いから」なのです。

作業量削減の必要性

今後の見通しはどうですか?

人材確保がままならない昨今・・・

では、来年、5年後、10年後はどうでしょう?
わが国での更なる少子高齢化は決定事項です。多くの大企業は若い人材を確保するため、大量の資金を投入するでしょう。

長く働ける、若くて優秀な人材の確保は困難と言わざるを得ません。

給食厨房では、より少ない人員で目的を達成できるよう、早い段階での業務削減は急務であり、放っておくと、さらなる人員不足を招くおそれがあります。

属人主義を脱却する

仕事の手順、調理の方法は全て、ベテラン勢の頭の中・・・

こんな状態ではありませんか? 
属人的な職場では、シフト作成も困難ですし、人手の足りない日と、そうでない日の差が激しくなりがちです。
給食厨房はレストランではありません。給食厨房における属人主義は、厨房業務改善の大きな障害となります。

厨房業務の簡素化、簡略化によって、採用人材に求めるハードルを下げることが業務改善の第一歩です。

何でも買えばよい、ではない

作業を減らす、というと「完全調理済み」「半調理食材」が必須なのですが、何でもかんでも買えば良いわけでもありません。食材費はこれから一層、高騰していくことが予想されるからです。多くのコンサルは現場作業を知らないため、これらを出来るだけ多く勧めてきます。出来ることは現場で行い、時間的採算が合わないものは思い切って削減する。費用を抑えながらの業務改善に大切なのは、メリハリです。

給食厨房の業務改善には「正しい」方法がある!

経営サイドから見ると、給食厨房の仕事は「ブラックボックス化」しており、細かい指示を出すことができません。
結果、業務改善の具体策を現場に丸投げすることになるワケですが、思った成果は出ていませんね?
その理由は大きく3つです。

現場監督者が言う「できない」「人が足りない」は、果たして本当でしょうか?論理的思考で現実を見ている人が、その厨房に何人いますか?

目先のことだけ考えて部分修正を繰り返した結果、全体の流れがごちゃごちゃになっています。事実上、業務改善に手が出せない状況になっています。

「昔からやっているから」という理由で、同じ作業を続けています。視野が狭くなり、変化すること自体を嫌います。


給食厨房での業務改善の工程を順に見ていきましょう

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